lucky×unlucky
新歓ですよー


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-山本恭平side-


「雲一つない真っ青な空だねぇ」

「小鳥も気持ち良さそうに飛んでる」

「こんなに良い天気だし~」

「外に出たらきっと暖かくて気持ちいいんだろうな」

「「と、いう事で」」


ガラガラッ


「篠宮さーん♪今日は外でご飯食べ…「すいません。無理です」

参考書の方に目を向けたまま間髪入れず断る瓶底メガネガールもとい

篠宮さん

「天気なんて関係なく毎回しつこく誘ってくる奴はどこの誰よ、さっさと出て行きなさいよ」というドスのきいた小言はどうやら俺達にしか聞こえなかったようだ

流石篠宮さん。抜け目ないな



だけど、俺たちにはそんな脅し通用しない事くらいわかってるよね?

俺は強引に参考書を取り上げると、恨めしそうに睨む篠宮さんに軽い笑みを浮かべ、亮介は爽やかな笑顔を向けて

「まぁまぁ、これ以上目立ちたくないですよね?」

「し•の•み•や•さ•ん?」

「………」

彼女はざわつき始めている周りを見渡してチッと小さく舌打ちをすると

手持ち無沙汰になった手を机に乗せ、頬杖をついて心底呆れた様に深い溜息をついた





捕獲成功♪

俺は亮介と顔を見合わせてニヤリと笑った



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