lucky×unlucky



亮介は呆れた顔をしたがそれ以上追及することはせず、あっさりと話題を変えてくれた

その事に俺はホッとして素直に亮介の話に耳を傾け相槌を打ち始める



刹那

「………っ⁉」

一瞬だけど

大勢いる女の子の中で突き刺さるような視線を感じた

それは俺に向けられたものなのか分からないけど

気のせいと思うにはその視線は、あからさま過ぎた

「………」

「恭平?」

「…ん?ああ…そーだねぇ~」

急に黙り込んだ俺を訝しげに見つめる亮介に頭を振って何でもないと軽い笑みを浮かべる

気になってもう一度、チラリと視線を感じた場所へ目を向けてみるが

きゃいきゃい言う女の子は居るものも、肝心の視線の主を見つけることが出来なかった



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