lucky×unlucky


教室へ戻ると丁度本鈴が鳴り、自分の席につき、比較的好きな先生の授業が始まる

だけどなんとなく授業を受ける気になれなくて徐に窓の外を眺める

空にはどす黒い雲が覆い始めており、そろそろ雨が降ってきそうだった



…嫌な予感がする

俺の勘は意外と当たるんだよねぇ~

かといってどうする事も出来ないんだけど


諦めたようにふぅ…と小さく息をつき、自分の腕を枕代わりにして本格的に寝る体制を作る

段々と薄れていく意識の端で何故だか無性に篠宮さんに会いたいと思った


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