lucky×unlucky


俺達を含める生徒達の私語はピタリと止まり、一斉に前方にあるステ-ジへと視線を向けた

瞬間、俺は大きく目を見開いた

壇上に立っていたのは一人の女性で

リボンの色からしておそらく2年生(因みに1年赤色、2年緑色、3年青色)

驚いたのはその容姿だった

150センチあるかないかくらいだろうかなり華奢で小柄な体型

腰より下まである銀色に輝く髪

瞳の色は澄んだ深いブル-で、一度見れば忘れるはずのない西洋人のような真っ白な肌に乗る整ったパ-ツはビスクド-ルを連想させる

そんな不思議の国から飛び出してきたような人物がここの学校の制服を来ているのだから少し異質な存在に見えた

「…あのお人形さんはだーれ?」

「生徒会長だよ。病気がちで入学式とか今日の新歓みたいな特別なイベントの時にしか顔を見せないっていうかなりレアな人物。

しかもあんな規格外な容姿だから生徒はあの人見たさにこういうイベントにはほぼ全員ちゃんと出席するとか

てか、入学式に一回見たじゃねぇか…って、嗚呼…お前居なかったんだっけ?」

「…はーい。そーです」

…なに?入学式ってそんなに重大イベントだったの?

知らなかったよ‼あんな美人さんがに出てくるんなら面倒臭がらずに来てたよ‼

俺は口を尖らせてブツブツ言ってると、再び会長の声が響いた



< 140 / 159 >

この作品をシェア

pagetop