lucky×unlucky
不幸女の言い分
「……笑いません?」
「…うん」
コクリと頷けば、女の子は大きく深呼吸をしてゆっくりと経緯を話し始めた
「実は――」
―――――――………‥
-謎の女の子side-
朝
私は何時も目覚まし時計の音で起きるんですけど
この日に限って電池切れで時計が止まってしまい、見事に寝過ごしてしまいました
「どうしよう…遅刻しちゃう!!」
慌てて着替えを済ませると階段を勢いよく駆け下りました
バタバタバタッ!!
ドッシーン!!
「いったぁ…ι」
慌て過ぎて階段を一段踏み外してしまい盛大に尻餅をついてしまったがここはご愛嬌
お尻をさすりながら真っ直ぐ玄関へ向かおうとしましたが一応リビングにいるお母さんに声をかけに行きました
ガチャン!!
「行ってきます!!」
「あら…杏(アン)ご飯は?」
「時間ありません!!」
「そう…だけどいつまでもその格好続けるつもり?それにその口調!!可愛くない、不細工、ダサい、この家の子じゃない」
リビングから玄関までパタパタと音をたてて来ると、私を見るなり頬をフグみたいに膨らませて批判する
「あのねぇ…ι」