lucky×unlucky
思えば私は生まれた時から運が悪かった
幼稚園のかくれんぼでいつも一番に見つかってしまい
小学校で昼休みにドッヂボールをしたのは良いものも
投げられたボールが見事に顔面直撃
当たりどころが悪かったのか鼻を骨折
全治3ヶ月の大怪我をした
中学校でバレンタインに好きな男の子にチョコを渡そうとしたら
廊下を走ってきた生徒にぶつかってしまい、挙げ句の果てには踏みつけられて粉々にされた
一番ヘコんだのは高校受験当日にインフルエンザにかかってしまい
這ってでも会場に行こうとしたけど勿論お母さんに止められて
泣く泣く第二希望の私立高校へ入学したこと
他にも沢山あるけど挙げ始めたらキリがない
最初は私も含めてみんな運が悪いねって笑い話で済んでいたけど
ほぼ毎日のペースで何らかの災いが起こっていたら流石にみんな怖がる訳で
次第に友達は私を避けるようになり
そして…
気が付けば周りにいたのはたった1人の友達だけだった
そう、
私はどん底人生から始まっていたのだ
どんなに足掻いても這い上がるどころか深みにはまっていくばかりで
何をしても必ず不幸が起こる
だったら大人しくしていようと、派手だった髪は真っ黒に染めて分厚い眼鏡を掛けて
極力目立たないように努めている
きっとこれからも