lucky×unlucky


「……え?」

「だからッ!!その眼鏡、返して下さい!!」

そう言うや否や気を抜いていた俺はあっさりと篠宮に眼鏡を取り返されてしまい、俺から離れると直ぐに眼鏡を着用

そしてものの数分もしないうちにしっかりと三つ編みを完成させた

「あー…勿体ない」

さっきの容姿から想像もつかないものになり、自然と心底残念そうな声か出る

瓶底眼鏡とおさげはここまで人の本来の容姿を隠してしまうものなのか

「良いんです。それより、今見たことは秘密にして下さい」

「えー…」

頭を下げてお願いされたから、はい。分かりましたと素直に言って帰るほど俺は物分りの良い奴ではない

面倒事は大嫌いだけどこういった訳有りの話には首を突っ込みたくなる

俺の頭の中は好奇心とキュートなワンコと少しの悪戯心で満たされているのだ



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