lucky×unlucky
「理由を教えてくれたら考えてあげる☆」
「…貴方ってほんと変な興味持ちますよね」
「うん。否定はしない」
「………」
篠宮は俺を睨んで至極嫌そうな顔をするが、やがて諦めたように深い溜め息をついた
「…目立ちたくないんです。どうやらこの容姿は人を惹き付けるらしいので…
さっきも話した通り、私はとことん運がありません…それは身近にいる友達にも影響を与えてしまうようで…みんな薄気味悪いといって離れていきました。
それだったら最初から友達がいない方が誰も辛い想いをしなくて済むって思ったんです」
「それでその格好を?」
「はい。入学早々にバレるなんて思いもよりませんでした」
語尾を強めて言う辺り、相当俺は恨まれているようだ
「一応俺は君を助けたんだけど」
「これでチャラにしてください。でないとここでセクハラされたと先生に訴えます」
「………」
んなおーぼーなι
この話聞いたところで俺の得は一つも無かったんだけどー