lucky×unlucky

興味はわいたけどあのコに関わったらろくなことがないような気がしてならないんだがι

俺の強運センサーが過剰反応してるし!!

「強運センサーってなんですか?」

「強運センサーっていうのは俺の頭のなかに備わってある…」

……ん?

ギギギ…とブリキ人形みたくゆっくりと後ろを振り返る


「うわぁぁぁあ!!篠宮さん!?」

予想外の人物に飛び上がり、その拍子に近くの溝に足を突っ込んだ

勿論これも予想外ι

「…どうも」

カチャリと瓶底メガネを中指で引き上げながら溝に足を突っ込んだままの俺を見上げる

「あ…れ篠宮さん入学式はどーしたのかなぁ~?」

視線に気付いた俺は慌てて足を引っ張り出してあはは~って乾いた笑みを浮かべる

「…あんな静かな入学式の中に入り込んだら確実に注目の的になると思ったんで仮病使って帰っているところです。それより、貴方こそどうしてこんな所に?」

 「俺は保健室の魔女に生気を吸い取られて疲労困憊だから早退した」

「…難しい漢字も使えるんですね」

「え、気になるのはそこなの!?てか俺を何だと思ってんだよι」

思わずツッコミをいれるが篠宮さんは無視して歩き始めた

おーい。篠宮さんってそんな冷たい性格なの?

少しムッとして片足泥だらけのまま篠宮さんの後を追いかける




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