lucky×unlucky
始まりの音

ー山本恭平side-

―――――――……‥

ピピピッ―ピピピッ―ピ―

カチッ

「んぁ…」

目覚まし時計を止めてヨロヨロと起き上がる

やっぱ5時半に起きるのは体が辛いねぇ~

それでも朝何時に篠宮が家を出るのか分からないため、早起きして出待ちする他なかった

俺は欠伸を噛み締めながら淡々と着替えていく

淡々と着替えを済ませリビングへ降りると

昨日家政婦さんに言っておいたから当たり前なんだけど、既に朝食が並べられていた

「あ、おはようございます。恭也様」

フライパンを洗っている途中の家政婦さんは俺を見るなり人の良さそうな笑みを浮かべて出迎えた

「おはようございます祥子(ショウコ)さん。今日は無理言ってごめんなさい」

「いえ、これが仕事ですからお気になさらずに」

ニコニコと笑みを絶やさずテキパキと家事をこなす

俺はそんな祥子さんの姿に凄いなぁ…とひとしきり感心したあと椅子に座って朝食を食べ始めた

「あ、祥子さん」


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