lucky×unlucky


-篠宮杏side-



「……はぁ?」

今の私はもの凄く間抜けな顔をしているに違いない

だけど突拍子もなく言ってのける目の前の奴に言葉を発せずにはいられなかった

「は…何言ってんの?」

「だから友達になろうって」

「それは分かってるわよ!!」

こいつ…私の事馬鹿にしてるの?

「じゃあ話は早いじゃん。俺と篠宮は今日から友達♪」

友情の握手♪なんて言ってくるからますます訳が分からない

「な、なんで貴方と友達にならなきゃいけないのよ!?」

「だからぁ~これは俺と、お前の勝負なんだって」

伸びてくる手を払ってキッと睨めば呆れたように溜め息をつかれた

あー…なんでこんなにムカツクんだろう

「勝負?」

「そ。期限付きの友達勝負」

期限付き?

「期限は俺の気が済むまで」

「………」

やっぱりこいつは馬鹿なんだろうか


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