lucky×unlucky

「…で、山本が私の眼鏡を取った顔がヤバイって言ったから」

「はい…どんなに凄いのか見たいが為にこのような犯行に及びました」

まるで犯人が自供するみたいな口調で私の目の前で正座をして項垂れている山本の友達…平亮介に呆れて大きな溜息を吐いた

そういえば、最初に言ってたような気がするな…

「えっと…平…亮介さんだっけ?」

「うん。亮介でいいよ」

「じゃあ亮介くん。私の事情知っててそんなことするの貴方で二人目」

一人目は落ち込んでいる男の横で胡坐をかいてニヤニヤしてるあいつ

…なんかムカつく


「もー…そんなに見たいんなら俺が篠宮さんの眼鏡取ってあげるよー」

そういうや否やいつの間にか奴は私の背後へ回り込むと、あっさり私の眼鏡を取り上げた

勿論、ヘアゴムも忘れずに

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