lucky×unlucky
 

ただ…亮介と普通に会話してた篠宮さんがちょっと気に食わなかっただけ

自分といると不幸になるとかいったくせに亮介に笑顔で話してたし…

「笑顔…」

そういえば…俺、篠宮さんと普通に会話してないかも

いつも篠宮さんは俺に対して怒ってるか呆れてるか無視するかの三つだけ

「なぁ…俺と篠宮さんって友達っぽい?」

「友達というか…しいていうなら犬猿の仲?」

確かに…それがしっくりくるかも

残念なことに

「じゃあ俺は犬?」

「いや、猿だな。それで篠宮さんはめちゃくちゃ可愛い小型犬」

小型犬…

俺の大好きな小型犬が篠宮さん?

うーん…そう思ったら俺に対しての酷い扱いも可愛く思え…

「あ、篠宮さんからメール」

「マジ!?」

思いがけない篠宮さんからのメールに俺は亮介の方へ身を乗り出した

が、亮介は携帯を見せまいとクルリと背中を向ける

「どういうつもり~?」

「メールが来たのは俺だから。最初に見るのは当たり前」

ふふん♪とドヤ顔で見てくるものだからムカついて亮介の頭を一発叩くとベンチに背中を預けた


亮介は気にせず鼻唄混じりにタッチ式の携帯を弄っていると、突然ブハッと吹き出した


「…何か書いたあったのかよ」

「ふ…ああ、お前のことがな」

おれのこと?

亮介から携帯を受け取ると篠宮さんから来たメールの内容に唖然とした





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