lucky×unlucky
 



人通りの少ない道幅の狭い道

周りをみれば建物がちらほらと立ち並んでいて、ここだけ穏やかな時間が流れているような気がした


俺は携帯をいじりながらのんびりと足を進める


いつもと違う道を通っているからか

周りの景色がすべて新鮮に感じる




「……あ」

建物の陰から学校がチラッと見えて、思わず声を上げた


このまま真っ直ぐ行けば学校に着くだろう

そう思うと心が弾み、自然と歩幅が広くなる




『…た……て』



「……え?」


ふと、誰かの声が聞こえた気がして辺りを見渡すが人の気配はない





気のせい?





『た……けて』


少し歩くと、再び聞こえくる謎の声


「流石に気のせい…じゃないよな…」


聞こえによっては助けを呼んでいるように聞こえる


「もしかしたら幽霊かも…なーんて」


ハハッと笑いながら俺は面白半分で謎の声のする方へ足を踏み出した




――――――……‥



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