lucky×unlucky

-山本恭平side-

俺と亮介と篠宮さんの三人で向かった先は結構面白いと評判な遊園地

電車の中で「なんで私が…」と篠宮さんが言っていたが気にしない

漸く着くと、亮介はチケットを買ってくるといって受付へ走っていった

ある意味一番張り切っているのは亮介だったりする

いつもは俺より大人なのにな…なんてクスリと笑った

「…なんで遊園地なのよ」

亮介の後姿をぼんやりと眺めながらポツリと声を漏らす

「友達と遊びに行くっていったら遊園地でしょ?」

「…私は友達になった覚えはないわよ」

「いいよ~俺達が勝手に思ってるだけだからぁ~」

へラリと笑えば、篠宮さんはチラリと俺を見て複雑そうな顔をすると視線を下へ落とした



「…どうして」

友達なんて言うの

消えいるような声でそう呟くとそれ以上は何も言わなかった




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