lucky×unlucky




「………」


篠宮さんは友達という言葉に異常なほど敏感だ

それは、自分の周りを不幸にさせるからという理由だと思っていたけど少し違う気がする


…この前言っていた日向という言葉も少し引っかかるし

かといって無理に聞くのもどうかと思うしねぇ…

…って、なんでこんなに篠宮さんの事気にしてんだろうな

最初の俺と明らかに違う変化に思わずハッと自嘲した

「おーい。チケット買ってきた…って二人ともどうかした?」

先ほどと明らかに重い雰囲気に驚く亮介

「なーんもないよ?ほら、亮介行こう?篠宮さんも」

「うぇっ⁉」

「あっ…」

俺は問答無用で篠宮さんと亮介の手をとると遊園地の入口へと向かった





友達かなんて関係ない

今は楽しもうよ


この手の温もりから篠宮さんに伝われば良いと思った

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