一枚のフォト
街を歩くと皆振り返る。
なぜだかわからないけどそれが日課になった。
「カオルが可愛いから皆振り返る・・・。」
ぷぅ・・・と音と同時に再び口を尖らせる荘汰。
あたしはその唇にそっとキスをした。
優しい、ちょんと触れるだけのキス。
荘汰は驚いた顔をしたけど満足気にあたしの手を取り
恋人つなぎにしてから歩き出した。
「どこ行こうか?」
「カオルが行きたいとこ。」
「・・・え。じゃあ美術・・」
「嘘です!はい!水族館行こうよ♪ね?」
「ふふふ。いいわよ。」
あたしはそういい荘汰に手を引っ張られ電車に乗った。
するとあっという間に水族館についた。
入場料を払い館内に足を踏み入れる。
「わぁ・・・。」
あたしは言葉を失った。
目の前に広がる青色の景色。
そこには自由気ままに泳ぎ回るイルカたち。
あたしはそれを見て感動していた。
「綺麗だね・・カオル・・」
「だね・・。久々感動したよ・・。」
あたしたちは呆然とその場に立っていた。
それから一通り見終わり
もう閉館時間が近づいていた。
「・・・きれいだった・・・」
「ねー・・」
あたしたちは館内から出て電車に乗るため
ホームで電車を待っていた。
ごそごそ・・・
突然荘汰が自分のポッケをあさりだす。
するとそこからストラップが出てきた。