一枚のフォト


「じゃっじゃーん!★俺がトイレと言っていたけど実は
 プレゼント買ってたよーってやつ!」

そういい満足気に笑う荘汰。
あたしはその笑顔がおかしすぎて一緒に笑った。

「はい、どーぞ★」

そういい荘汰から渡されたストラップを眺めた。

「イルカだ・・・」

それはガラス加工で作ってあるイルカのストラップだった。
先ほど見たイルカのように今にも泳ぎだしそうだった。

「ありがと・・・//」
「どういたしまして♪」

あたしはその場でストラップをケータイにつけた。

月の明かりにすかしてみるとガラスが綺麗に光った。

「電車来たよ。乗ろうか♪」

そういわれ荘汰と電車にのり
駅でお別れをした。
今日はめずらしく楽しかった。

デートというデートを久しぶりにした気がした。








「ただいまー」

家に帰りリビングに入った。
そうするとお母さんがいかつい顔であたしを見た。

「あんたー・・・部屋の掃除は!?」
「ギクッ!」

そういえば今日お母さんに自分の部屋を掃除しろと言われていた。


「今からしてきまーす・・・。」

そういいあたしは部屋に急いで入った。




















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