一枚のフォト


「あたしと荘汰っていつ出会ったんだろ・・?」
《え?いきなしどした?》
「本棚から一枚の写真が出てきたの。それで一緒に写ってた男の子に見覚えがないの・・・。」
《・・・そっか。まぁどっかでただ会っただけなんじゃない?》
「・・でもあたし無邪気に笑ってた。」
《でもさ、子供の頃なんて誰でも無邪気に笑うっしょ?》
「あたしはそうでもないんじゃないかなぁ・・・。昔っから笑わない子だってお母さんに言われたし。」
《意味深だねー・・・。あ、キャッチ入ったから電話切るね!バイバイ》
「はあい。」


そういい電話が切れた。


そうよ。
あたしは昔から笑わない子だってお母さんに言われた。
でも笑ってる。
満面の笑みで。



















真実が知りたいよ・・・。























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