黒龍
「プッ俺、あわわっなんて口に出す人初めてみたし」
「俺も・・・プッ」
亮と翼(←呼び捨てにしてやる)は、爆笑してる。
そんなに笑わなくてもいいじゃない!!
ついでたのよ!
「さっき、こける時も言ってたぞ」
うそっ?!
龍騎に言われて、とうとう恥ずかしくなった。
「おもしれー!こいつ考えてること顔に出すぎだろ」
そんなに出てる?
「プッ」
・・・出てるみたいだ。
「お前名前は?」
龍騎に聞かれた。
「・・・松崎 にいな」
とりあえず答えた。
「にいなか、変わった名前だな」
翼に言われた。
うん。
私もそう思う。
・・・って。
私、まだあなた達の名前聞いてない。
「あの」
「うん?」
「あなた達の名前は?」
「「「は?」」」
――!!
3人が同時に声をだした。
えっ?
私なんかおかしなこと、言ったっけ?
「あれっ?私変なこと聞いた?」
「いや・・・お前本当に俺等の事知らねぇのか?」
「うん。だって初対面・・・でしょ?」
「ああ。そうだな」
そう言った、龍騎の顔はかるく笑ってて、何故か私の心臓が・・・跳ねた。