姉妹
「ごめんな弥生・・・不安な思いをさせて」
涙ぐみそうになるのをぐっと押さえて、紫雨はまだ目を覚まさない弥生の手を握った
「し、しぐれ・・・?」
弥生は微かに目を開けた
「弥生、俺だよ。紫雨だよ。弥生大丈夫か?まだ寝てたほうがいい」
「紫雨のせいじゃないわ」
弥生は呼吸を整えて、か細い声で言った
「私、まだ紫雨にもお父さんにも言ってないことがあるの」
そういうと、弥生は再び眠りについた
どれほど長い間寝不足だったのだろう?
深く眠る弥生の顔をみながら、何もできない自分に嫌気がさす
弥生は丸二日眠っていた
時折うなされながら