姉妹

弥生が目を覚ますまで紫雨と善蔵は交代で弥生をみていた


いつ弥生が目覚めても良いように



「・・・私、かなり眠っていたのね」



「病気じゃないから大丈夫だよ。ちゃんと寝たから、弥生もお腹の赤ちゃんも大丈夫だって」



「よかった・・・」



ほっと弥生は安堵のため息をついた



紫雨は真剣な表情で尋ねた



「で、僕に言ってなかったことって?」



「あ、あの・・・」



「今回倒れたことと関係あるのかな?」



「たぶん」



「なら教えてくれないかな。心配したんだよ。」




「気味悪がらないで聞いてくれるかしら」



「もちろん」



「あのね、ここ数週間のことなんだけど」



弥生はおもむろに語りはじめた


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