姉妹
紫雨さんは考えたのだろう
弥生さんのために、一番いい策をとるために
弥生さんと自分と子供たちの未来を守る策を
…しかし、いくら考えても最善といえる策はなかったのだと思う
やつれるほど考えあぐねた末、紫雨さんは弥生さんを選んだ
弥生さんを一番に考えた
その結果、双子の子供から離れた
母になることを熱望していた弥生さんを絶望に落としてでも
子供たちに恨まれることも覚悟の上で
罪の意識を抱えながらも、紫雨さんは選んだのだ
その結果が今だ
そう善蔵さんは解釈したという