姉妹

「美紅に分からせてやってくれ。美紅の考えはおかしいのだと」



「聞き入れてもらえるでしょうか?」




「美紅は大丈夫だ。君との信頼関係も築いていけるだろうからな」




「俺は美紅は一人の人間で、すべて自分で、誰の代わりでもないんだってことを分かってほしい」



晴樹の眼光が鋭くなった



そのまなざしを善蔵は優しく見つめていた


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