姉妹
「あれ、晴樹君!もう帰るの?」
廊下の向こうから話しかけたのは美月だった
「おじいちゃんとお話終わったの?」
その後ろから美紅も出てきた
「あぁ、善蔵さんはよく考えている人だよな」
二人顔を見合わせて頭上に?を浮かべている様子はどう見ても仲のいい双子の姉妹だったが、それではいけないのだと、晴樹は自分に言い聞かせた
「じゃあ、また明日な」
「ばいばい!晴樹君!」
「今日はありがとう」
眩しい笑顔だった