姉妹
崩壊




結論からいうと、私は姉さまから世間一般で言うところの自立をした


した、と過去形で断言するより「形の上で」と付け加えた方が更に正しいかもしれないが



姉さまに頼りきりの迷惑な自分と決別して美紅自身として人生という道のりを歩き始める




なんらおかしなところはない

喜ぶ要素しかない、はずだった

誰もが祝福するべきハッピーエンドになるはずだった


、はずだったのに






私は何かを間違えていた

間違っていたから、結末も予定通りにはならなかった




私は今まで美月に固執する祖母を異常だと思っていたが、本当に異常だったのは私の方だった


忌み嫌われるべきは私-そう思われている方がずっとましだった


こんな結果になるくらいなら何も変わらない方がよかった


悪魔が幸せをものにするなんて虫のよすぎる話だったのだ


私は己の目先の欲によって周りも自分も不幸にした


やった後悔がやらない後悔より良いなんて、嘘だ


やってしまったからこそ、私はやらなきゃよかったと腸が捩れる思いをしているんだから

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