姉妹

「うん。美紅ちゃんが何の理由もなく怒鳴りつける人だなんて思っていないよ」



女子クラス委員の子が言ってくれた


すると口々にクラスメイト達が

「美紅ちゃんがあんなに怒るなんて何かあるんだろうし」

「というか初めから二人は何かあったんだなって思ってたよ」

「それに絵梨花の笑い方はちょっとひどかったし」




「うそ、みんな…」



美紅は信じられなかった



出逢ってわずかな日数しかたっていない私の肩を、どうして持ってくれるの?



私が怒鳴るまではかなり小声で話していたし、一部始終を知っているとは思えないんだけど




「私のこと知らないのに、信じてくれるの?」


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