姉妹

ひとしきり雑談をした後、明日迎えに来る旨を伝えて二人は病室を出た




………



………




美紅は美月にかける言葉が見つからなかった



善蔵から話を聞いた後では何を話せばいいものか



どうしたら前みたいに普通に話せるのか



しかしたった数分の沈黙でも今の美紅には耐えがたいものだった





「あ、あの姉さ「ねぇ、美紅」


美月は美紅の言葉を遮った



「何?姉さま」



「私明日は委員会があるからおじいちゃんの迎えに行けそうにないの。」




-そういえば姉さまはクラス委員になったんだっけ




「だから代わりに晴樹君を連れていったらどうかしら?荷物あるだろうから、男の子がいたほうが頼りになるだろうし」



「そ、そうかな」



「きっとそうよ」




「…おじいちゃんも晴樹君と話したいだろうし」



「え?姉さま今なにか言った?」


とても小さい声だったため聞こえなかった



「いいえこっちの話よ」


そういって美月はいつもの笑顔を作った


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