姉妹

「私は一体いつからこんなになったのかしら」



美月は今日何度目かのため息をついた






-「悩みがあるの?一緒にいて聞いてあげましょうか?」




絵梨花の甘ったるいささやき声が脳内をめぐる





-「美紅ちゃんのこと?私がいるから大丈夫よ」





美紅の代わりなんて、いるものですか


と言い返そうとするより早く






-「だから、いつでも私を助けてね?」





ただの弱者の依存





「どうして私は断れないのよ」




おかしいとわかっているのに



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