姉妹
美紅はやはり一人だった

最初の頃はチラチラ気にしていたかつての友人たちでさえ、最近は美紅がいない状態にすっかり慣れてしまったようでこちらを見向きもしなくなっている



まぁいいんだけどね・・・



初めこそ孤独を覚えたものの、もうそんなことは全くといっていいほど感じない


慣れって怖いわ・・・


どうみても異常な今を正常だと思えてしまうのだから


一人昼食一人移動教室一人休み時間

しかし美紅は自らこの状況を選んだという自負があった

最愛の姉の助けを無下に振り払ったのだ


絶対に泣いてはならない

絶対に後悔してはならない

絶対に・・・



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