姉妹
「あの子達の両親が見た夢は今まさに現実になろうとしているのよ」
「だからばかばかしいといっているだろう、大体ありえないんだ、美紅のようないい子がまさか、悪魔の子だなんて」
-えっ…? 今、なんて…?
「いいえあの子は悪魔の子よ、そうなのよ、だってあの子の母親は妊娠が分かったときから同じ夢を見ていたのよ。こんな気味の悪いことったらないわ。毎日同じ夢を見るなんて、あれは警告だったのよ、そうに決まってるわ。」
「おい、だからといって子供捨てることが許されるのか?
まともな親のすることか?まともじゃない奴らのいうことなんか耳を貸すな」
「わたしだってあの人たちと同じ経験をしていたら、同じ決断をしていたと思うわ。
妊娠しているときから毎日よ、気が狂いそうになるわ。自分の、自分の娘が殺人鬼になる夢なんて」
-え…え…? 一体何の話をしているの、さつじんきって?
「あの子達の両親は、成長した美紅が両親と美月を殺す夢を見たのよ。
それも、ナイフとかそんな凶器でじゃないのよ」
「じゃぁどうやってだ」
「精神的によ、じわじわと、じっくり蝕んでいくのよ
それで最後には精神を破壊するの。」
「んな馬鹿な」
「馬鹿じゃないわ。まさに悪魔の所業だわ。」
「御伽噺の読みすぎじゃぁないのか。夢は必要以上に気にかけると同じ夢を見てしまうこともあるんだぞ」
「信じないのならいいわ。でも私は単なる夢に終わらないと思っているの。
美月の怪我が繰り返されるのも、なかなか治らないのも、悪魔の、いいえ美紅のせいだわ」
-悪いのは美紅のなのね
美紅のせいでお姉ちゃんはひどい目にあったのね
美紅のせいでパパとママはあたしたち二人を捨てたのね
美紅は、悪魔
「だからばかばかしいといっているだろう、大体ありえないんだ、美紅のようないい子がまさか、悪魔の子だなんて」
-えっ…? 今、なんて…?
「いいえあの子は悪魔の子よ、そうなのよ、だってあの子の母親は妊娠が分かったときから同じ夢を見ていたのよ。こんな気味の悪いことったらないわ。毎日同じ夢を見るなんて、あれは警告だったのよ、そうに決まってるわ。」
「おい、だからといって子供捨てることが許されるのか?
まともな親のすることか?まともじゃない奴らのいうことなんか耳を貸すな」
「わたしだってあの人たちと同じ経験をしていたら、同じ決断をしていたと思うわ。
妊娠しているときから毎日よ、気が狂いそうになるわ。自分の、自分の娘が殺人鬼になる夢なんて」
-え…え…? 一体何の話をしているの、さつじんきって?
「あの子達の両親は、成長した美紅が両親と美月を殺す夢を見たのよ。
それも、ナイフとかそんな凶器でじゃないのよ」
「じゃぁどうやってだ」
「精神的によ、じわじわと、じっくり蝕んでいくのよ
それで最後には精神を破壊するの。」
「んな馬鹿な」
「馬鹿じゃないわ。まさに悪魔の所業だわ。」
「御伽噺の読みすぎじゃぁないのか。夢は必要以上に気にかけると同じ夢を見てしまうこともあるんだぞ」
「信じないのならいいわ。でも私は単なる夢に終わらないと思っているの。
美月の怪我が繰り返されるのも、なかなか治らないのも、悪魔の、いいえ美紅のせいだわ」
-悪いのは美紅のなのね
美紅のせいでお姉ちゃんはひどい目にあったのね
美紅のせいでパパとママはあたしたち二人を捨てたのね
美紅は、悪魔