姉妹
「やっべ・・・」

「え、何が?」

「ううん!何でもない。ごめんね、水原さん」

「榊原くん、「晴樹でいいよ!」

「えっと、晴樹くん、わたしのことも美紅でいいよ。よろしくね」

美紅は頬を赤らめた

男の子を名前で呼んだことがなかったからだ

つられて晴樹も頬を赤らめた

「じゃあ、またね」

晴樹は耐え切れず話を切り上げた


「晴樹早くも美女と仲良くなりやがって!」

「美紅ちゃん可愛かったー」

「顔赤らめてんじゃねーよ。しかも晴樹、お前もう美紅ちゃんって呼んでんの?ずりー」

「美紅ちゃん絶対いい子だよ!俺仲良くなりたい」

「そして最終的には付き合いたいとか?」

「ばか、まだそこまで考えてねーよ!仲良くなるほうが先だろ」


と言いつつ、晴樹は美紅と一緒にお昼を食べたり登下校したり、お互いに笑い合う、そんなことが出来たら良いのにと思っていた


可愛いよな、本当

顔ももちろんそうなんだけど、性格も良さそう

ちょっとクールそうなところもはかなげな照れ笑いも

「俺、もっと仲良くなれるように頑張るわ」


君との距離をなくしたい
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