姉妹
「ははは、美月は威勢がいいなぁ。それに美紅は救われてきたんだよ」

「だといいんだけど…」

「だからお前が美紅にとって不必要になるわけじゃないから安心しなさい」

「!!」


「おじいちゃん、ありがとう」

「なぁに。感謝するのはこっちのほうだ。あ、あとひとつ」

「俺が美紅と晴樹くんについて今言った事を美紅に言ってはいけないよ」

「言わないけど…どうして?」

「美紅はああ見えてなかなか頑固なところがあるからな。いい気はしないだろう」

「ふふ、そうね。わかったわ」


「雲行きが怪しくなってきたな…」

「本当だわ。雨が降ってくる前に中にはいりましょう」

「ゴホッゴホッ」

「おじいちゃん!大丈夫?外の冷たい空気は毒だわ。早く中へ」

「ああ大丈夫だ。しかし少々活動しすぎたね。今日は早く寝るよ」

「それがいいわ」



「そういえば…美紅おそいわね」

「若い二人のことを詮索してはいけないよ」

「だから!私同い年!!」
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