花は香り 人は何?
侍女の試練
カトリーナとメイナがウラノス国にやってきて早くも1ヶ月がたっていた
「メイナ
朝よ。
起きて。」
はぁ…
カトリーナはため息をついた。
「ふあ~あ。
もうひわけありまへん。
ひめさまぁ。」
メイナは寝ぼけた声で応える。
「何でもいいから起きなさい!
あと姫って呼ばないで。」
最初の言葉とは裏腹に最後の言葉はかなり小さめにカトリーナは言う。
誰かに聞かれでもしたら大変だ。
それなのにメイナは…
というかとりあえず朝ちゃんと起きてほしい。
何でこんなに朝に弱いのかしら。
私が支えてもらう立場なはずなのに、私がメイナを支えてるなんておかしいわ。
「はぁ~い。」