花は香り 人は何?
本当はとりたくないが仕方ないわね。
怪しまれるのは避けたい。
そう思い、頭から布を外す。
隣のメイナも同じく外す音が聞こえる。
外した瞬間目を閉じていたカトリーナは前方で息を飲む気配を感じた。
目を開けると驚いたビスカ様の顔が入ってくる。
きっと私達の瞳と髪色が珍しいのだろう。
少し悔しそうに見えるのは何故だろう…?
「後で…
私の部屋に来なさい。」
それだけ言うとビスカ様はさっさと帰っていった。
ようやく一難去ったと言うべきか。
でもビスカ様の部屋に行かないと行けないなんて、まだまだ大変ね。
面倒な事にならないといいけど。