女装彼氏★男装彼女
第三章
ちっ
何であたしが休日に
コイツと女の格好で街中を
歩かなきゃいけないんだ。
――ーそれはさかのぼる事
数十分前。
朝食を摂り部屋でお気に入りの曲を聞いている時だった。
ピンポーン。
とインターホンが下の方で鳴り
「は~い。」
と上機嫌でカナ姉がそれに応答してから始まった。
「ユウちゃーん、お客さんよーぅ。」
呼ばれて曲を止め
まさかと思って下に下りたら……
そのまさかだった。