女装彼氏★男装彼女
ずっとニカッとしている凰に
溜め息をつき
断る理由もないし暇なので
「着替えて来る。」
と断りくるっと方向を変え
階段に足をかけた。
「どっちの姿に?」
「え?」
凰は何故か真顔に戻っていた。
「男と女どっち?」
「…男だけど?」
だって学校の知り合いに会ったら困るし。
「えー。」
凰はあからさまに悲しそうな顔をした。
……これはもしかして
久しぶりに来るかもしれない。
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