女装彼氏★男装彼女
第四章
凰は上機嫌で
あたしは不機嫌そうに
注文したものを向かい合わせで
食べる。
「ユウ、もっと美味そうに食えよ~
それとも何か不満でもあんのか?
こんな美味いのに。」
目の前にいる凰はパフェを
食べ進めながら能天気に言ってくる。
いや、わかってないのかコイツ。
あたしの食べているこの
ケーキは確かに美味しく
不満な点なんて一つもない。
あるとしたら……
お前にかな。凰。