短‐誕生日おめでとう!





「ハァ。」

誕生日の前日なのに、こんなため息、どうかしてる。
でも、もう今日が二十代最後の日かぁ。

そう考えると、何だか切ない。




プルルッ!



ぼんやり歩いていると、電話がかかってきた。
ディスプレイをのんびり覗いてみると、目に飛び込んできた、゛伶゛の文字。



―伶!?

ピッ!


「もしもし、伶!?」

『あ、清佳?今日、ごめんね?本当は一緒に誕生日迎えたかったのに、出張入るなんて!明日の夜には、絶対戻るから!!』
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