短‐誕生日おめでとう!
『清佳。』

「なぁに?」

『明日、楽しみにしてて。』

「……うん。」




ピッ!



伶はいつも、私の誕生日には色々な演出をしてくれた。
二人で過ごした初めての誕生日は、おっきなテディベアをしょってきた伶に吹き出した。
二十歳の誕生日にはおしゃれなフランス料理のお店で過ごした。
あの時は、トイレにたった伶を待っているとウエイターさんが伶からの手紙を持ってきてくれた。



―清佳、ずっと一緒にいようね。―

そんなメッセージをみつけた私は、思わず泣き出してしまったんだ。
< 8 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop