心はcloudy sky
──広也
「ゲホッ!!」
最近松宮は咳込む事が
多くなった。
「大丈夫?」
「あぁ。ただの風邪!
一応マスクはしてっけどあんま俺に近づくなよ?うつったらヤだし」
「松宮と離れるほうが
嫌だから近くに居る」
うちは断固として松宮の側を離れなかった。
よく分からないけど、
松宮が遠くへ行ってしまうような気がしてならないのだ。
「…ったく…じゃあお前もマスク付けろよ?」
「ハイハイ!」
うちは流しながら言った。
きっと松宮だって不安
だろうから、うちが不安な顔しちゃダメだ。