心はcloudy sky
品濃 和人...Side
「品濃!風邪引くよ…」
高添は傘を俺に押し付けた。
「……中、入る」
俺は高添の腕を押し退けて中に入った。
と、頭にタオルが掛かった。
「拭いて」
高添はそう言って、また広也の元へ行った。
苦しいんだ。
あんなに広也を想って、広也が死んでから多分
一睡もしていない高添を見るのが。
ろくに食ってないのか
痩せてきたし。
広也、今の高添を幸せに
出来るのはお前だけだよ…。