心はcloudy sky
「ホント…うちが代わりになってあげたい…」
うちは、フラッと外に出た。
品濃は、少し気にしたようにうちを見ていたが、広也に目線を戻した。
外に出て、雨に打たれた。
そして、ポケットから
カッターを出した。
この前の美術で使って
制服に入れたままだった。
「広也…後を追っていい?」
うちは、グッと刃を手首に食い込ませた。
そして手前に引いた。
真紅の血が雨に混じって床に落ちる。
流れる血を見て、うちは何故か幸せになると感じた。
コレデ、ヒロナリト...アエルヨネ…?