心はcloudy sky
品濃 和人...Side
「ギャハハハ!!!!」
あー、うるせ。
って、いつもは少し軽蔑的な気持ちを向けてた奴らと今は過ごしていた。
「品濃はさ、どう思う?これ!!」
ある男子が指すのは漫画のあるコマ。
「なにこれ、キモくね??」
話は何となくしか合わせない。
「だろーッ!」
「はぁ!?何言ってんだよ!ゼッテー良いコマだしな!」
「有り得な!」
馬鹿やってる奴らを近くで見てれば、馬鹿らしさで苦しくならない。
こんな馬鹿してれば、この時間だけでも、高添を忘れられるから。
時々合いそうになる目をお互い素早く逸らす。
近付くとお互い避ける。
一ヶ月前は考えても無かった、こんなこと。