心はcloudy sky



「当たり前!広也の分までお前を愛するって決めたし」

「頼もしー」


うちはクスクス笑い
ながら品濃に寄り添う。


プシュー

電車がホームに来た。


「行くぜッ」

品濃は早足で電車に乗り込む。


ふと後ろを見ると、


「あっ資料!」

品濃の資料が椅子に
残されていた。


バッと品濃の手を振りほどき、ホームへ戻った。



「たかぞ…ッ」

品濃の叫び声は、電車の扉がしまったのと同時に消えた。



ガタンガタン………



一人、ホームに残された。


「もう…」

溜め息をついて、次の
電車が来る時間を見た。

「あと20分!?
これじゃ給食食べれないじゃん」

今は11時45分。だから…あっちに着いて、20分掛かって歩いたら12時35分に…ι



< 245 / 300 >

この作品をシェア

pagetop