心はcloudy sky
「当たり前!広也の分までお前を愛するって決めたし」
「頼もしー」
うちはクスクス笑い
ながら品濃に寄り添う。
プシュー
電車がホームに来た。
「行くぜッ」
品濃は早足で電車に乗り込む。
ふと後ろを見ると、
「あっ資料!」
品濃の資料が椅子に
残されていた。
バッと品濃の手を振りほどき、ホームへ戻った。
「たかぞ…ッ」
品濃の叫び声は、電車の扉がしまったのと同時に消えた。
ガタンガタン………
一人、ホームに残された。
「もう…」
溜め息をついて、次の
電車が来る時間を見た。
「あと20分!?
これじゃ給食食べれないじゃん」
今は11時45分。だから…あっちに着いて、20分掛かって歩いたら12時35分に…ι