心はcloudy sky
品濃 和人...Side
「あ、」
(高添とクラス離れた...)
嬉しいような、悲しいような。
結局、この一、二ヶ月じゃさっぱり忘れられない。
むしろ、鮮明にあの頃が蘇るから、恋しくなる。
「品濃!!同じクラスだね♪」
広也がタタタと駆け寄ってきた。
「だなぁ」
「何、ショック?
高添と離れたの」
広也はボソッと話す。
「なんか、よくわかんねぇ心境。今」
「ふぅーん…
まぁ関わりが無くなれば忘れるんじゃない?」
「そうかな...??」
「そうだよ!
まぁ、でも品濃にとってアイツがホントに大切な存在なら、きっと忘れられないかもな」
「……そうかもな」
複雑な気持ちを胸に、この教室を後にした。