心はcloudy sky



高添と話せるようになり、ある日の数学の時間。


ちょうど家庭教師で予習した連立方程式だった。


欠伸をしながら高添を見ると、黒板と教科書を交互に見ながら唸っていた。


「なに…唸ってんの?ι」

「さっぱりわからんの…ι」


へー、意外。

コイツ頭良いって聞いてたから少し驚いた。


「あー、先生とやり方違うけど教えちゃろか?」

「わっありがとー♪」


     ・


「だから、ここはXが2になるの」

「なるほどー☆
で、これをここに代入?」

「そっ!てかお前理解早いな~」

「そうかな?ま、ありがとね!」


ニッと笑った高添は可愛かった。



こん時、気付いたんだよな...高添が好きなんだなって。



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