心はcloudy sky



「意外に覚えてたな~」

松宮はミスした場所を軽く弾き直していた。


「感動した...!!
こんなピアノ初めて聞いた。」


うちは、感動のあまり、目を見開いたままだった。


「マジで?」

「うん!松宮、かっこよかった!!」


うちは本音を言ってしまい、思わず口を手で塞いだ。

顔は真っ赤だ。


つられて松宮も頬を赤く染めた。

「サンキュ...」


松宮は、そう言って立ち上がった。


「俺、お前のピアノ、聞きたい」

松宮は横にあった椅子に座る。


「えっこんな良いピアノ聞いた後にうちの腐った音色!?」

うちは思わず素っ頓狂な声で言った。


「バァカ、腐ってねぇよ!ウケる奴((笑
俺がお前のピアノ聞きたい」



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