心はcloudy sky
──告白
品濃 和人...Side
夏。
席は新田と離れた。
でも、アイツは俺の中で高添と被る。
ある意味で目が離せなくて……。
「ね、品濃って最近新田ばっか見てるよな~」
広也がニヤニヤしながら言った。
「ハッ!?見てねぇよ!!」
図星だったから思わず叫ぶ。
「いや、高添の時並に見つめてるじゃん♪」
「見てない!ι」
「嘘だなー、なんで話してくんねぇんだよ!高添の時は話してくれたのにさ!!!」
広也はブスッとしながら言う。
「あのなーιって広也は広也でさっきからさ高添高添って...高添が好きなのはお前じゃねーの?」
冗談混じりに言ったのに、広也は顔を真っ赤にして俯いてしまった。