アイドルが生徒会長!?地味子はケータイ小説家!!~リアルな二人のLOVESTORY~
 私はショックで…踵を返して…非常階段で下まで降りた。


 行く当てはないけど…


 ともかく逃げたくて…


 エントランスを飛び出す。


 凍えた夜の空から…粉雪が冷たい風に乗って落ちて来る。


 小さな天使たちが落とした羽根のような雪。


 空に向かって私は掌を伸ばす。
 私の掌に落ちた雪は泡のように消えていった。



 儚なく消える粉雪のように脳裏から
 さっきの出来事も消してしまいたいーーー・・・



 
 私は急に涼雅の声が聞きたくなって…


 ケータイに電話をかけた。



 

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